導入事例

2019.12.02
株式会社IDOM

年間約5,000万円のコスト削減を実現させた、DX Suite のさらなる可能性

株式会社IDOM
  • 会社名
    株式会社IDOM
  • 業界
    小売・卸売
対象帳票
自賠責保険証, 車検証, 請求書
before
  • 500店舗から届く大量の帳票を14名体制で手入力
  • 工数とのトレードオフでデータ入力範囲を限定
after
  • メンバーを減らしながら2倍の業務量を実現
  • データ化の範囲を広げ、年間約5,000万円のコスト削減を実現

中古車販売、買取事業でNo.1を誇る株式会社IDOM。全国500店舗から届く申請書の入力業務にDX Suite を導入しました。メンバーを増やすことなく業務量を2倍にした秘訣とは?現状の活用効果や今後の展望も伺いました。

はじめに御社の事業内容について教えてください。

1994年に中古車の買取を行う企業として創業し、中古車店「ガリバー」の全国展開により事業を拡大しました。2014年頃に小売業にも着手し、中古車買取台数、中古車販売台数共にNo.1を誇る業界最大手となりました。現在は海外進出等の事業拡大や、ITとビジネスを融合した新サービスの開発も行なっています。


AI-OCRの検討背景をお聞かせください。

全国約500店舗から届く申請書を本部で集約して入力するという申請業務があります。今までは、納期的な問題から申請に必要最低限の情報のみしか取れておらず、十分にデータを活用できていませんでした。情報を増やすためには、入力業務の自動化と効率化を追求する必要があったことがOCR検討のきっかけです。

また、入力業務は多数の人が行うので、ミスが起きたときにどの作業工程でミスが発生したのかわかりませんでした。ミスが起こった際も、どこでミスが発生したかわかるようにすることで次回への改善のスピードを上げられるのではないかと考えました。


DX Suite をご採用いただいた理由をお聞かせください。

DX Suite はIT系の展示会でパンフレットを頂いた事で知りました。弊社が取り扱う帳票は、自賠責保険証、免許証、車検証、印鑑証明など特殊な形態のものが多いのですが、裏地紋がある中での読取精度が良かったことが一番に挙げられます。

また、トライアルが可能だったため、自分達で検証できたことが良かったですね。
当初はRPAと繋げるOCRを検討していたのですが、価格感が合わないことも多く、AI inside はBizRobo!との連携が事例として少なかった点は懸念ではありましたが、営業さんがスピーディーに動いてくれた等もあり、DX Suite を採用いたしました。


DX Suite 導入後の効果を教えてください。

現在は自賠責保険証、車検証、請求書の3つを中心にDX Suite を活用しています。

請求書はオークション会場から夜に送られてくる事が多く、その日中に締めなければならないため、業務時間的に負担となっていましたが、DX Suite の導入により入力作業の簡素化とそれに伴う業務時間の短縮を行うことができました。

自賠責保険証の解約業務ではメンバー14名で車検証と自賠責保険証の2枚を突合して入力、確認作業を行なっていましたが、DX Suite 導入によりスピーディーかつ正確に作業ができるようになり、結果として人員を3名減らしつつも、約2倍の処理を行うことができるようになりました。
また、同業務ではDX Suite を利用しデータ化の範囲を広げ発行から解約までの一連の数値管理ができるようになった結果、前年比で約5%の解約金の増加に繋がり、年間約5,000万円のコスト削減できました。

従来では解約申請に必要な項目のみを入力していましたが、DX Suite を使い必要な情報を集めることで業務改善に向けたKPIを作成できました。


DX Suite を活用するために工夫された点をお聞かせください。

読取精度向上のために、スキャンの方法をカラーにする等、元データをよりOCRに適用しやすいように工夫しました。従来でも読取精度は高かったのですが、工夫を凝らしたことでさらなる読取精度の向上に成功しました。

DX Suite の導入により、人で判断しなくても業務が遂行できるようになり、業務の属人化がなくなりました。業務改善のために大がかりなシステム開発も検討しましたが、業務フローを見直し、運用を改善することで結果的にコストを大幅に抑えながら、業務効率を上げられたので良かったですね。


今後AI inside に期待することやご要望があればお聞かせください。

現在のDX Suite の仕様だと確認修正画面に帳票全体が表示されない形でエントリー作業ができるような機能があればさらに良いですね。
在宅の方や産休中の方などにも仕事を任せたりできるので非常にありがたいです。


今後の活用展望をお聞かせください。



現在はお客様の書類を各店舗でそれぞれファイリングしているのですが、それらを全てスキャンして店舗別のデータベースにした上で、ドライブ別に仕分けて、検索などできるようにしたいです。実現すればお客様の質問に対して早期に回答できるなど、より良いサービスを提供できると思います。

また、現在活用している自賠責保険の処理業務は解約業務のみに適用しているのですが、今後は新規申請発行業務に適用していきたいです。現状は10人で入力作業を行なっているのですが、DX Suite とBizRobo!を活用して専属のメンバーを0人で運用できる想定です。

長期的には、AI inside の画像認識技術を活用して中古車の傷の検知を行うなど、AI-OCRに留まらない領域でもコラボレーションしていけたらと思っています。

さぁ、データ活用を始めよう。
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