導入事例

2020.01.22
株式会社 杉養蜂園

空いたリソースで新たな部署を設置。精度だけではない、DX Suite の魅力

株式会社 杉養蜂園
  • 会社名
    株式会社 杉養蜂園
  • 業界
    製造
対象帳票
会員登録用紙
before
  • 1件の登録につき、2人のオペレーターが1回ずつ計2回の手入力
  • 店舗数増大で手入力業務も過大に
after
  • 人数を減らしながら、1日で約6時間の削減効果
  • 空いたリソースで、新たに分析専門部署を設置

蜂蜜ローヤルゼリー・プロポリス等の製品や化粧品の製造・販売を一貫して行なう6次産業化企業、杉養蜂園。国内はもちろん、海外へも活動のフィールドを広げている会社がDX Suite の活用で業務効率化を遂げた真髄に迫ります。

はじめに御社の事業内容についてお聞かせください。

果汁入り蜂蜜やマヌカハニー、国産の蜂蜜、化粧品、ローヤルゼリーなどを主力製品としています。養蜂から販売まで独自産業という形を取り、一気通貫で工場で製品に仕上げ、直接販売している所が特長です。販売経路は直接店舗販売と通販があります。国内に約70店、海外にも複数の店舗を持ち、実際に試食をしていただきお客様がご納得されたものをご購入できるのも強みです。

健康志向のニーズに合わせ、国外の蜂蜜も自社で原料調達・生産等を行うことで良質な製品を供給しています。近年人気のマヌカハニーはニュージーランドに現地法人を構え自社で原料調達〜製品化も行なっております。

AI-OCRの検討背景をお聞かせください。

当社では、店舗でお客様に手書きの会員登録用紙をご記入いただいております。ご記入いただくことで会員価格でのご購入や、会員誌のお届けアフターフォロー等のサービスを受けることができ、店舗数の増加により会員登録数は増えております。それに伴い申込用紙の登録業務も増えたため、会員登録業務の改善案検討に至ったのがきっかけです。

はじめはOCRではなくデジタルペンやスマホ入力など入り口で電子化することを検討しましたが、お客様の登録時に手間をかけてしまいますので、結局登録のハードルが低い紙媒体を使用するという選択になりました。そのため、OCRの検討に取り掛かったんです。

OCR検討に際しては、社内の業務変更の影響でお客様にご迷惑を掛けることがないよう、複数社のOCRを比較し慎重に検討しました。


DX Suite のご採用理由をお聞かせください。

OCRの検討に際しては、読み取り精度とコストを重視しました。検討の中でヒューマンリソシア様からご紹介いただいたのが、DX Suite です。従来型のOCRとは異なりAIを搭載しており、使えば使うほど学習して精度が上がっていくのが非常に魅力的だったことと、ヒューマンリソシア様の営業段階でサンプル帳票の読み取り精度検証を行なったのですが、そのご提案内容が良かったことから、DX Suite を採用しました。

具体的にヒューマンリソシア様には、各項目ごとの読み取り精度を検証していただき、精度を上げるためにはどうしたら良いのかをご提案いただきました。また、ご提案の際には複数OCRを比較して当社にはどのOCRが適しているかもご案内いただけたのが非常に良かったです。


DX Suite 導入後の効果をお聞かせください。

当社では1日に大量の申込書データが入ってきますが、当日発生分を必ず翌日のうちに登録しています。今までは、各店舗でスキャンした帳票データの正確性を担保するため2人が同様の申込書データを1回ずつ、計2回入力してその差分をチェックしシステム登録をしておりました。現在は、2人で入力していたうちの最初の1人分の作業をDX Suite に置き換えており、1日あたり約6時間の業務効率化を実現しています。さらなる効率化のため、今後はフォーマットをより適したものに変更していくことも検討しており、ヒューマンリソシア様に相談にのってもらっています。

またDX Suite の導入により、単純な入力作業からデータ分析などに担当メンバーを配置できるようになりました。分析の専門部署も作ることができたため、蓄積したデータを分析して次の手を打てるような部署にしていきたいですね。データ入力に時間を割く必要がなくなったため、分析に必要な勉強を能動的に行うメンバーも出てきました。そして何よりもデータ入力を行なうメンバーを少なくしたにも関わらず、業務時間外での入力作業が減ったことは大きな導入効果として挙げられますね。


AI inside に期待する事、要望をお聞かせください。

会員登録用紙は日本語のものに加え、英語と中国語のフォーマットが存在しています。現在は日本語と英語の登録用紙にOCRを利用していますが、中国語などの外字にも対応していただけると非常にありがたいですね。また、今以上に読み取りのミスが少なくなると更に嬉しいです。



今後の活用展望をお聞かせください。

登録用紙以外の帳票にもDX Suite を活用することができたらありがたいです。現在は登録用紙のみにDX Suite を活用していますが、受注伝票などリアルタイムに情報連携が必要な帳票にも活用していけたら良いですね。

さぁ、データ活用を始めよう。
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