お知らせ

2021.08.19
プレスリリース

「DX Suite」のAI-OCRが医療費領収書の読取に対応、保険給付金の支払判定や確定申告、医療費助成金手続きで活用

AIプラットフォームを提供するAI inside 株式会社(代表取締役社長CEO:渡久地 択、本社:東京都渋谷区、以下「AI inside」)は、「DX Suite」のAI-OCR機能を拡充し、読取可能な帳票として医療機関等から発行される「医療費領収書」に新たに対応しましたことをお知らせします。

保険給付金支払の判定や確定申告に必要な医療費控除の明細書作成、自治体の医療費助成金の手続きなど、活用用途が様々ある医療費領収書情報のデジタル化を支援し、各種手続きにおける処理時間の短縮に寄与します。

背景

すべての保険医療機関等が患者へ発行するよう義務付けられている医療費領収書は、様々なシーンで活用されます。

保険業界での活用例として、保険会社によっては給付金支払の判定に必要な書類として医療費領収書と診療明細書を認める簡易請求(※1)を行っている場合があります。国内の保険業界において、2020年度の給付金の支払件数は約2,016万件となり、その内もっとも多くの件数を占める入院保険の給付金については約716万件に及んでいます(※2)。膨大な件数に対する迅速な支払のために、スムーズな手続き処理が求められています。

また、確定申告の際には、医療費控除を受けるために、医療費控除の明細書を作成する必要があります。医療費控除の明細書は税理士事務所などが作成代行を請け負うこともあり、医療費領収書から情報を読み取り、手入力しているケースも見られます。

さらに、自治体の医療費助成金の手続きでも、医療費領収書を活用します。個人が医療機関に支払いを行った後に払い戻しを受ける場合、申請時に医療費領収書を提出する必要があります。自治体によっては、提出された医療費領収書から読み取り、費用を手入力して計算しているため、申請受取から対応完了まで時間を要することもあります。

この度「DX Suite」のAI-OCRが医療費領収書の読取に対応したことにより、医療機関毎にフォーマットが違う場合であっても、必要な項目の情報を迅速にデジタルデータ化し、手入力の工数や読取・入力ミスを削減することができます。

(※1) 生命保険会社や契約内容・条件によって提出書類は異なります。
(※2) 出典:一般社団法人 生命保険協会 2020年度 生命保険事業概況「保険金・年金・給付金明細表 (全42社合計)」

保険業界における医療費領収書のAI-OCR活用事例

医療機関等が発行する医療費領収書は、生命保険会社が給付金支払の判定に必要な書類として契約者に提出を求める場合のある書類の1つです*1。契約者が給付金の支払を申請してから給付金を受け取るまで、生命保険会社は必要な書類の提出を契約者に求め、受け取った書類を確認します。その際、入院期間や入院費用などの必要項目をシステムに入力する必要があり、従来は手入力で作業が行われていました。「DX Suite」のAI-OCR機能を活用することで、これらの入力業務を自動化・効率化することができます。

さらに、医療費領収書の他、保険金・給付金請求書類や、新契約申込書、健康診断書など複数の帳票読取に「DX Suite」の活用の幅を広げることで、新契約・保全・支払等の総合的な事務手続き業務の効率化を実現します。

今後の機能拡充

「DX Suite」は、精度向上とともに対応帳票を継続して追加し、現時点で10種類の非定型帳票に対応しています。今後は、ユーザ自身が非定型帳票上で抽出したい項目を自由に設定できる項目抽出や、文書や画像に記載されている文字を全てテキストデータに変換する全文読取、画像ファイルをテキスト検索可能なPDFファイルに変えるサーチャブルPDF(透明テキスト付きPDF)変換などの機能追加を予定しています。

また、近年ではペーパーレス化や郵送の手間を省くデジタル申請・契約導入の動きが加速し、新型コロナウイルス感染症拡大の影響も相まって、非対面手続きの対応が進んでいます。しかしながら、デジタル化が進む一方で、書面による手続きも未だ残っており、デジタルと紙の2通りの業務フローへの対応が新たな課題となることも考えられます。

このような課題を解決するため、AI inside はWebフォームから入力されたデジタルデータと紙帳票からAI-OCRで読み取ったデータを統合する「Digital Input」の提供を予定しています。

今後、AI inside はUI/UX向上とさらなる機能拡充によって、入力媒体に左右されないシームレスな業務フローの構築により、ドキュメント・インテリジェンス(文書管理の最適化)を実現します。

保険業界向けウェビナー概要

保険業界必見!帳票設定不要でデータ化〜健康診断書・医療費領収書〜
開催日時:9月16日(木)11:00~11:40
開催形式:Zoomウェビナー
参加費:無料
お申し込みはこちら

「DX Suite」について(https://dx-suite.com/

「DX Suite」は、AI inside 独自開発の“文字認識AI”を搭載したAI-OCR「Intelligent OCR」と大量帳票を同一フォーマットごとに仕分ける「Elastic Sorter」の機能を搭載した、あらゆる帳票をデジタルデータ化するアプリケーションです。「Intelligent OCR」は、従来のOCRでは読み取りが困難とされた手書き文字も高精度に読み取り、日本語・英語・繁体字・タイ語・ベトナム語に対応しています。また、ユーザが自身の情報をコントロールできるプライバシーコントロール機能も備えており、AIによる学習可否を選択することができます。これまで人が手で入力を行っていたデータ化業務を自動化し、あらゆる企業のDX化や生産性向上に貢献しています。

AI inside 株式会社について(https://inside.ai

AI inside は「世の中の人・物にAIを届け、豊かな未来社会に貢献する」というミッションのもと、AIが隅々まで拡がった社会の実現を目指します。AI inside は、「DX Suite」をはじめとしたAIやアプリを利用できる「Workflows」、ノーコードで誰でも高精度なAIを作成できる「Learning Center」、あらゆるAIを動かす「AI inside Cube」などのサービスにより、誰もが手軽にAIを活用できるプラットフォームを提供しています。

社名:AI inside 株式会社(https://inside.ai
所在地:東京都渋谷区渋谷3-8-12 渋谷第一生命ビルディング4階
代表取締役社長CEO:渡久地 択
設立:2015年8月
事業内容:人工知能および関連する情報サービスの開発・提供

※文中の製品またはサービスなどの名称は、AI inside 株式会社の商標または登録商標です。

さぁ、データ活用を始めよう。
question_mark
close