導入事例

2019.09.30
株式会社恵和ビジネス

検討から運用までを、スピーディーに実現。アシスタントとしてのDX Suite

株式会社恵和ビジネス
  • 会社名
    株式会社恵和ビジネス
  • 業界
    その他
対象帳票
給与支払報告書

「データ・情報」の活用を促進するためのプロフェッショナルとして活躍する株式会社恵和ビジネス。企業の支援をするBPO企業としてDX Suite の検討背景とパートナー活動の実情に迫ります。

はじめに事業内容を教えてください 。

申込書等など手書きされた紙媒体の入力をメインに扱っており、入力したデータからDMの宛名印字やシステム投入用のデータを作成し、印刷~入力~印字~封入封緘~発送~システム開発が一体となったワンストップソリューションを展開しております。
「魁(さきがけ)」「不屈」「変化」を行動規範とし失敗を恐れず、新しいモノにトライする文化を持っています。


AI-OCR検討の背景を教えてください。

入力業務は一般的に2人体制でエントリー/ベリファイを行い品質を保持していましたが、人不足などで従来の入力システムでの体制維持が難しくなってきておりました。人材育成等も考えたましたが、通常のパソコン入力とは生産性が格段に異なる「ツータッチ連想入力」のスキルを習得させるのは難しく、代替案を探す必要が出てきたことが背景です。
過去から、このエントリー/ベリファイを”人”ではなくOCRなどの機械処理を組み合わせる事での新たな運用を検討した事もありましたが既存のOCRでは手書きの漢字は弱く、また音声入力も検討しましたが、そちらも精度が悪くベリファイで工数がかかる為、断念しました。
AI-OCRも過去に聞いたことがあったものは精度があまり優れていない印象があった為、期待値は高くなかったものの経営者の意向もあり検討しました。

DX Suite をご採用頂いた理由を教えてください。

当社で検討の際に、読み取り精度は理想的には99%くらいを求めていて、最低でも90%程度を求めていました。何社か比較をするなかで、他社の製品は「スタートするまでに3ヶ月かかる」、「個社毎にAIをつくる」等、利用開始するにあたって難点がありましたが、DX Suite はすぐに動かせる環境となっていたのでAI inside に決めました。
また、当社でトライアル出来たことが大きく、実際に触って「ここまでできる」と事業部長に説明、その後社長に相談して上層部を巻き込めたので非常にスピーディーでした。
さらに、導入検討当初は精度向上を2週間に1回程度行っていて精度向上への期待値が高かったこと、またDX Suite のシステムが読み取り後のことも考えたシステムになっていて、エントリー事業に近しかったことが採用の要因としてあげられます。
あとは他社が初期投資の単価が高かったのに対し、AI inside はスモールスタートできたこと、セキュリティ部分での対策もされていたことも良かったです。

導入後の感想、効果を教えてください。

ツータッチ連想スキルを持つ熟練のオペレーターがエンターベリファイで入力した場合とDX Suite でエンターデータを作成してベリファイした場合で比較検証を行いました。結果、35%程度の入力時間の短縮が可能である事が検証できました。
今後、更に読み取り精度が上がれば、50%の削減も狙うことが可能である見通しもたっています。氏名や住所等のように漢字を含むデータならより効果でやすいと考えられる為、申込書等には今後適用していきたいと考えています。
また、某自治体から「給与支払報告書」の入力でAI-OCRを組み込めないかという検証依頼もありました。「給与支払報告書」の複数の類似した書式を判断しOCR処理をかけた結果も評価頂き、ベリファイをする事により現行と同等品質のデータが納品可能である事で評価して頂きました。

導入当初は訂正するところが多いとの声が現場から上がっていましたが、徐々にAIが学習し精度が向上していることを実感しています。また、AI-OCRを併用するパンチャーは平均年齢が35歳くらいですが、若い層になればなるほど崩し字などの手書きの文字を読めない人が多いです。しかしAI-OCRなら学習させた結果から正しく読めるので逆にパンチャーが勉強させてもらっている場面もあります。今後もエントリー事業のデータ入力業務のアシストとしてDX Suite を利用する想定です。

今後AI inside に期待することを教えてください。

一定条件に基づく読み取りや、内容から判断して読み取るといったことが現状のAI-OCRではできないケースがあるので、項目ごとにAI-OCRを使う、使わないを切り分けています。
現在は読めていなくても、フリーアンサーのコメントや非定型のものなど過去には読めなかったものや、薬の名前など自分が読めないようなものも読めるようになってきている のでDX Suite の進化には期待しています。

今後の展望をお聞かせください。

当社は様々なリソースを使って業務全体のBPOを進めていくのが仕事であり、DX Suite は取っ掛かりとしてはキャッチーなので、お客様に共感してもらえることも多いです。現在のDX Suite はまだ進化の余地があるからこそ当社で課題を把握できており、それも含めてお客様にAI-OCRでできないところは人でやりましょうといったサービスを提供できています。
また、DX Suite をお客様に紹介するときRPAと一緒に紹介しますが、いまいちそれがどうメリットになるのかわからないお客様も多いので、今後はDX Suite とRPAをかけ合わせた価値を訴求できるような提案をしていきたいですね。

さぁ、データ活用を始めよう。
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