導入事例
AI-OCRの読取精度に対する不安はDX Suite の実演で払拭
- 会社名株式会社インターパーク
- 業界その他
- 設立2001年 7月
- URL
- お客様から手書きのデータ化の要望が多かった
- 読取精度の高いAI-OCRを探していた
- 手書き文字の読取精度が高く、お客様から高評価を獲得
仕事の仕組み化、効率化を実現する業務アプリプラットフォーム「サスケ Works」を手掛ける株式会社インターパーク。紙が発生する業務の効率化に悩むお客様のためにAI-OCR「DX Suite」を導入。その効果と今後の展望を伺いました。
業務アプリを作成できる「サスケ Works」の開発・運営を手掛ける株式会社インターパーク
ーー 貴社事業内容についてお聞かせください。
倉本さま:弊社は、業務アプリが作成できる「サスケ Works」の開発、運営を手掛けています。プログラムの知識がなくても、手軽に現場が必要とするアプリを作成できることができ、公式アプリや他社制作アプリの購入、ダウンロードも可能です。アプリの利用シーンは、顧客管理システムや稟議申請、給与計算、目標管理など多岐にわたり、契約書や請求書、申込書の管理といった機能のアプリが揃っています。
ーー お客様の業種や職種をお聞かせください。
須田さま:クラウドサービス「サスケ」全体で1,000以上のアカウント数があります。プログラミングの知識がない営業部門や管理部門の方でもアプリ開発を行ないたいというニーズにお答えしているため、導入いただいている職種はさまざまです。
紙が発生する業務の効率化がお客様の課題
ーー どのようにDX Suite を活用しているのでしょうか。
倉本さま:2020年にAI-OCR機能をサスケ Worksに追加したことで、手書きのアンケートや請求書といった紙の書類を取り込み、アプリ内でテキストデータ化できるようになりました。リリース時には「請求書管理アプリ」や「経費精算アプリ」へ実装しています。DX Suite の活用により、お客様の要望であった、複数ページの書類などをテキストデータ化することができるようになりました。
API連携が可能・導入しやすい価格・高い読取精度が魅力
ーー AI-OCRはどのような背景から導入の検討をしていたのでしょうか。
須田さま:AI-OCRはお客様にとっても非常に魅力的な機能であり、サスケ Worksの構想としても、契約管理や請求管理の業務に必要だと考えていました。さまざまな機能がある中で、弊社では開発できない技術であるため、読取精度の高いAI-OCRを探していました。
ーー AI-OCRの比較検討を行なう上で、どのような要素を重視していましたか。
須田さま:一番はAPI連携がしやすいことです。他にも、読取精度や価格、読み取り以外の機能があることも重視していました。他社製品と比較し、重要な要素をすべてクリアしたDX Suite を導入しました。
AI inside のサポート体制がスムーズな導入を実現
ーー DX Suite の導入はどのようにされたのでしょうか。
須田さま:導入初期には使い方の説明会を開いていただいたり、細かい帳票設定やデータ変換の仕方といった質問にはその都度AI inside の担当者に教えていただきました。また、API連携が比較的シンプルで非常にスムーズに進みました。開発現場からも苦労することはなかったと聞いています。
手書き文字を高精度で読み取るDX Suite がお客様の不安を払拭
ーー AI-OCR機能はお客様にどれくらいご活用いただいているのでしょうか。
倉本さま:すべての数字は把握できていないのですが、例えばある会社さんですと1カ月に1,000件近くの作業報告書がデータ化されています。他には、アンケートのデータ化でよくご活用いただいている印象です。請求処理や領収書管理については、ご活用いただいている事例はあるものの、AIによる文字の読み取りに不安を覚えているお客様がまだまだ多いため、個人的にはあまりAI-OCR普及は進んでいないと感じています。
ーー お客様からの反応はいかがでしょうか。
倉本さま:例えば、全国規模に展開されている上場企業のお客様の場合、日々の現場から届く紙の報告書を電子化したいという要望がありました。お客様は当初、手書き文字なので読取精度にはある程度限界があると考えていたそうなのですが、DX Suite の読取精度を見ていただいた結果、業務で活用するにあたり「全く問題ないね」と仰っていただきました。AI-OCRはキャッチーな製品ということもあり、お客様からは「すごいね!」という反応がまず返ってきますが、読取精度を気にされるお客様も多いです。その際は、DX Suite で読み取ったデータをお見せすることで納得いただけることが多いですね。
ーー DX Suite に関する評価をお聞かせください。
須田さま:従来のOCRでは、スキャンの解像度が低かったり、座標軸のずれやサイズが合わないだけでも読み取れないことが常識だったため、人が読んでも悩むような文字でもしっかりデータ化してくれる読取精度の高さには驚きました。かなり雑にスマホで撮っても読み取れるのは本当にすごいと思います。また、DX Suite は複数のフォーマットが存在する帳票でもAIが自動で読み取り箇所を抽出する機能(Multi Form)があります。面倒なレシートや領収書の読み取りも特別なカスタマイズをすることなく使うことができるためとても便利ですね。
紙とデジタルのハイブリッドで業務効率化を推進
ーー 今後の展開についてお聞かせください。
須田さま:業務アプリの幅を広げていくためにもっと機能を増やしていきたいです。機能の組み合わせ数が多ければ多いほど、お客様に使っていただける機会は増えていきます。
倉本さま:無理して紙文化から脱却しようとするのではなく、紙とデジタルのハイブリッドの仕組みを作っていきたいと思っています。デジタルばかりに目がいきがちですが、紙の良さと強みをしっかり残しつつ、業務の効率化を実現していくべきですし、そのためにもしっかり自社サービスを成長させていきたいですね。